Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第27章 帰還
「…………」
「不満か?ハンジ。実験はお前の班に任せるが」
「いいや……どうしたものかと思ってね。ステラはどう?」
全部の視線が私に集まっているように思えた。
「……エルヴィンならそう言う」
「はあー…………それもそうだね」
暫く沈黙が続いた。
ヴァ二は色々決まりエルヴィンが動けるようになる迄104期の監視、(何せ動ける人が少ないからリヴァイは事務処理になったのだ、不満そうだったが私もやると言ったら頷いた)病院やピクシス司令と掛け合うのはヘーゼルとノワールに任せた……というより、彼ら自身からやると言われた。
「もう少し休んでいいんだよヴァ二」
「いいえ、これ以上ステラさんに負担はかけられません」
「君達もずっと仕事しっぱなしで……」
「今までステラさんが背負ってたものを俺達がやっているだけですよ」
「ステラさんこそ休んで下さい」
本当に良い部下を持ったが……様子を見てきちんと休むようには伝えた。ヘーゼルとノワールにも、ヴァ二が無理そうだったら無理矢理でも寝かせてくれと頼んだ。
「さてハンジさん、色々と状況は整理出来たからお風呂入りましょうね」
「えっ!いやいや今からちょっと……」
「だ、め!モブリットにハンジさん戻って来たらお風呂に入れてくれって泣きつかれたんだから………お風呂入らないとモブリットと会わせません」
「……ステラ、エルヴィンと似た事言うようになったね……?」
「それは恐れ多いなあ……私にはハンジさんこそそう見えるけれど」
にやりとしたハンジさんと、顔を合わせてまた2人で笑った。互いの無事を実感し、暫く笑いが止まらなかった。