Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第27章 帰還
久々に流した涙は止まらずに、昨夜は泣いているのか寝ているのかも分からないままに夜が明けた。
リヴァイに半ば無理矢理病院へと連れていかれた後、兵舎に戻った私は104期と話をしていた。
何かと危惧すべき事が多い。ピクシス司令の管理下の元ローゼの確認が進んでいるが、私が出向こうとするとピクシス司令にもヘーゼルにもノワールにも止められる。
足は……血が出ていたのだから痛いが……そこまででは無いのに……と心の奥底で駄々を捏ねながら、早く治すためには酷使しない事だと分かっていた為素直に従い、ヘーゼルとノワールに指示を出していた。
「ステラさん此方終わったので僕達病院へ行きます。道中司令にも確認して参ります」
「頼む…頼むからこの人がここから動かないように見ていてくれよ」
ヘーゼルとノワール2人でヴァ二のような存在だ。ノワールが報告をしヘーゼルが104期達に私の監視を頼む。2人は……あれだけ言っているくせにヴァ二の事が心配であるし、1番に影響を受けているのだ。
「これからどうなるんでしょうか……」
ジャンが静かに言った。
「……見通しはつかないけれど……内乱だけは阻止しなくてはならない。詳しくは今リヴァイが戻ってきたら会議を……」
「ステラさん!!」
「?!…ノワール?」
今、たった今出ていったばかりの2人が息を切らして帰ってきた。
「ヴァニーユが!!ハンジ分隊長が!!」
「……え?」