Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第24章 決意
エルヴィンの部屋に行こうとするも、ストヘス区を出る前にエルヴィンに会った。
何事かとヴァ二を止め(馬車を捕まえようとしていてくれたのだ)エルヴィンの元へ駆けると、がしっと肩を掴まれて言われた。
「ローゼ内に巨人出現、安全と言えるエルミハ区に全兵で向かう。ハンジに率いさせローゼに空いたであろう穴を封鎖。ニック司祭はリヴァイに任せる。ステラは俺と来い」
簡潔に、かつ重要点のみ言われた。
頭をフル回転させ、自分で文を補う。
今……ローゼ南区には104期生とミケさんナナバさん達がいる。彼等が避難誘導、穴の確認、戦闘……といった所だろう。アルミン達はハンジさんにつくか…ヴァ二に私の班を率いさせハンジさんに……
「……ヴァ二、」
「俺はハンジ分隊長につきましょう、隊を率いて新兵は俺が見ておきます。その代わりヘーゼルとノワールを貴女につかせます。いいですね?」
「助かる。頼むよ」
エレン達と関わりがあるのはヴァ二だ、彼が適役。私の隊を任せられるのも彼だ。だがこちらも人手が必要、そこで任せられるのはあの二人。それを瞬時に理解するヴァ二に私は舌を巻いた。
「話が早くて助かる、行くぞ」
「ええ」「はっ!」
エレンを荷馬車で運ぶこともあり、ハンジさんは私達とは別のルートでエルミハ区へ向かうため、ここでヴァ二と別れた。私はエルヴィンと共に馬に乗り、最高速度でエルミハ区を目指した。
「ステラ、エルミハ区についたら憲兵を引きずり出す。それからトロスト区に向かい駐屯兵、ハンジ達と合流する」
「………人手のために憲兵を?本気?」
「だから君を呼んだんだ……特に何をしろと命令はしないが」