Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第23章 女型捕獲Ⅱ
ヴァ二と共にエルヴィン、リヴァイに手短に話し、エルヴィンはストヘス区憲兵団支部での会議に招集された。
エレンの引渡しは保留となり、私はエレン達を部屋へと送った。
「エレンはどう?」
「ステラさん!」
様子を見に行くと、アルミンとジャン、ミカサが立ち上がって敬礼した。私はそれを制し、近くの椅子に腰を下ろした。
「まだ、寝ていますが……特に目立った怪我はありません。治っていますから…」
「そう……」
「ステラさん、あの時ありがとうございました……」
「あの時?」
「エレンを台に、と……あんな状況で…貴女にそう言われなければ僕はまたエレンをアニと戦わせる所だった」
「咄嗟に思いついたものを君が上手く昇華してくれたのよ、アルミン……私がお礼を言いたい。
ジャンもミカサもよ」
「俺も…ですか?」
ジャンが拍子抜けしたように言った。力無い笑いが思わず零れてしまった。
「そうよ……女型を連れる時に君が上手く指示して横に避けなければ…スムーズに捕獲地点まで連れては行けなかった。ミカサも勿論……最後君が届いて削いでくれたおかげで拘束までできた」
ジャンもミカサも、ぽりぽりと頬をかいて照れていた。その時、ドアをノックする音が響いた。
「ステラさん」
「ヴァ二………エルヴィン?」
「ええ、そうです。会議にはハンジ分隊長が行きますが……部屋にいろと指示されました」
「分かった、行こう。……さあ君達、少しでも寝なさいね。上官命令よ」
「はは……それは狡いですよ…」「ステラさんもお休みになられて下さいね」
3人に手を振り、部屋を出た。
そう簡単にはお休みにはなれないな……と苦笑しながらエルヴィンの部屋に向かった。