Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第23章 女型捕獲Ⅱ
「二次作戦失敗です!!三次作戦に移行して下さい!」
兵士が叫ぶ声を聞くと、ハンジさんは嬉嬉として拘束兵器を準備した。その準備を軽く手伝ってから、女型の元へ飛ぶ。
「……ヴァ二、私の班の指揮は君に任せるよ」
「はい」
多くの兵士が立ち向かうも、無残に殺されていく。
エレンの姿が見えない……何かあったのだろうか、ミカサは…いた、あの様子ならエレンは死んでいない。アルミン……アルミン!アルミンとジャンが率いている、……
「アルミン、ジャン!ついてきて」
「ステラさ、」「はい!」
フードを目深に被り、ハンジさんの元へと向かう。
後ろでアルミンとジャンが死に物狂いで着いてくるのが分かるが………ごめんなさい、速さを落とす訳には行かない……
(………あの時……)
‘私は貴女に此処から逃れて欲しかった’
ぎり、と歯を噛んだ。
隠れていたはずだ。見つかっていなかったはずだ。
彼女が視線を飛ばしていたのは分かっていたが、私を見つけるためだと気づいた時にはもう目が合っていた。
聞こえはしなかった。だが確実にそう言った。分かる。
フードを破けるほどに引っ張って顔を隠した。
アニ……貴方を人間だとは思っている。あの時会話した通り…………
でも君の予想通り、私は怒りを覚えている。
目の端にハンジさんを捉えた。アルミンとジャンは横に飛び、目標のポイントまで私ひとりで女型を誘導した。フードを被っているから誰かは分からないだろう。
女型が目標の場所に足を踏み入れ、振り返った____瞬間、‘アニと’目が合った。
虚無。時間が止まったかのように思えた。
途端爆音が響き、女型は捕獲された。