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Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第22章 制御


巨人となれる人間____今回新たに出現した女型の巨人の捕獲は失敗に終わった。唯一、エレンを連れて帰れたことは良い点と言えるかもしれないが、今回の壁外調査で市民を落胆させるには充分すぎた。


泣いてはいけない。そう思ううちに、中々泣けなくなっていく自分が怖く思う。人の死に慣れてしまうのは良いこととは言えないだろう。

でも、だからと言って泣くことが正しいかと言われればそうでは無い。調査兵団という塊で見た時、上に立つものがそうぐだぐだしては陣形も何も取れなくなる。

自分のベッドで、枕に顔を填めて泣いたことはある。だがやはり、部下や他人の前で泣くことは無い………のに。

先程からバカになった涙腺が、涙を流そうとしてくる。
ペトラ達の死が受け入れきれない。それに、エレンはこれからどうなる?リヴァイの足は?女型の正体は?鎧や超大型は?ウォール・マリア、鍵、シガンシナ区、エレンの引渡し、調査兵団、リヴァイ、…………

沢山の事が頭の中を駆け巡り、考える事が多い事に泣きそうになってきてしまう。今までこんなことなかったのに。頭がパンクしそうだ。


しかし今ここでそうする訳には行かない、まだやっと壁内に入り、市民から貶されている最中だ。

切り替えろ、と大きく深呼吸をし、怒号や罵声の中を進んだ。

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