Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第15章 視野
リハビリという名の任務を終えて、兵舎へと戻って行った。
訓練兵達の行かないでくれ、頼むからもう一日だけ、などという制止をなんとか振り払い、と思ったら感謝や尊敬の渦に飲み込まれてしまって、夜に着くべきだったのに、もう朝日が見えかけていた。
壁外調査に遅れてしまう、そんなことはあってはならない。足はもう治っていた。骨に治ってくれてありがとうなんて感謝した。
もう、そんなおかしいことを考えてしまう。
3週間。正確には24日、リヴァイと会っていない。
2年会っていなかった時は、自分はもう少し謙虚だった気がする。リヴァイのものになり、リヴァイが私のものになった今、今すぐにでもリヴァイの全てが欲しい、と強欲になってしまっている。
ありえないほど早く馬を走らせてようやく門に着いた途端、誰かに腕を掴まれて折れるほど強く抱きしめられ、歯が当たるほど急に強くキスされた。
朝日が昇ってきた。壁外調査に行かなくては。
そんな考えを吹き飛ばされるように深く口付けされる。
「……んはぁっ…はぁ、リヴァイ、…んう……ん…」
1度酸素を吸おうとするが、その暇もないほどに口を塞がれ、口内でリヴァイの舌が暴れまわった。
このままだと本当に酸素不足になってしまう。
…ああ、でもいいか。この人に酸素を奪われても何ら苦しくない。
そんな思考に陥るほど長くキスをされた。私の腕はいつの間にか自分でリヴァイの首に回していたようで、私の舌は気付いたらリヴァイの舌と絡まっていた。
「……はぁ、ステラ……」
「……っリヴァイ…」
「んな顔しやがって…お前、後で覚えてろよ…」
今したかったが、朝日が昇ってしまった。壁外調査だ。
後から……帰ってきたら、リヴァイに抱き潰される。
そう思うだけでぞくぞくとしてしまう。
今度は私からキスをした。