Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第14章 指導
訓練の前、早朝に‘鬼ごっこ’は行われた。
ステラさんが直接指導するのはその時と自主練の時だけで、普段は教官の隣で見ているだけだった。
が、ステラさんが来てから以前より確実に立体機動を自在に、速く扱えるようになっていた。
そしてどうやらこの鬼ごっこは手加減されたものであると判明した。
ステラさんの班では、地面に立っているところからのスタートだそうだ。加えて、ステラさんが追いかけるだけではないらしい。部下たちは追いつかれないようにしながら、ステラさんを捕まえなければならないと聞いた。
「とんでもねえよあの人…」
これがコニーの口癖だった。この口癖は次第に周りにも感染し、‘とんでもない天使’だと言われるようになった。
そして日数が経ち、卒業に関する教官の演説を聞いた後、ステラさんは多大な感謝と尊敬を受けながら帰っていった。