Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第2章 自覚
「なあ、ステラの両親ってどんな人だったんだ?」
ある夜、イザベルが明るく聞いた。ファーランと俺は仕事の事で話し込んでいたものの、2人とも耳を傾けていた。
ステラはもう相当此処に慣れていた。
初めなんかは野良猫のようでびくびくと怯えていたが今では笑顔が絶えず撫でられまくられている。
イザベルがそんな質問をしたのも、会った時より大分聞きやすくなったからだろう。
「そうだなあ……2人とも優しくて…花のような人だった」
「なら、ステラと同じだな!」
笑いながら言うイザベルに私もそう見える?とステラも笑う。
「でも父親が追われてたんだろ?どこで会ったんだ?……父親が追われてたのは何で?」
イザベルの興味が止まる事はない。最も、連れてきた初日に姉ができたとはしゃぎ倒しステラが一番最初に心を開いた人物でもある。
その様子に目を丸くして戸惑うステラに、イザベルは少し慌てていた。
「ご、ごめんステラ…気を悪くしたら…」
「ううん、気を悪くなんてしない。妹のようで可愛くて、つい……。父様はね……元調査兵だったの」
「……本当か?」
隣でファーランが食いついた。驚いた顔をしたステラが此方を向き、笑いながら本当よ、と言う。