Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第9章 ✵事件︎︎
「……その女が追われている理由が、まさか父親の罪だけだと本当に思っているのかい?」
「何を言っている」
ミケが低く聞く。
「大体、父親の罪だけで何故そんなに執拗に娘が追われる?……他の理由があるんだよ、その美しさは莫大な金になる……その女はいつか捕まるだろう、‘今守りきれてない’お前等に守れるとは思えな……があ゛っ」
俺の腕は既に動いていた。男の口をナイフで切り付ける。
ステラの願いだ、殺す事は出来なくとも同じ痛みを味わわせる事は出来る。
「リヴァイ、それ位にしておけ。後は此方で処理する……お前はステラについていろ」
エルヴィンが再び俺の腕を掴む。
ナイフを持った腕を下ろし、痛みに悶えるこの男の鳩尾に蹴りを入れて吹っ飛ばした。それ位で済んでいる事に此奴は感謝するべきだ。本来であれば殺している。
気絶しているステラの頬を撫でる。
夜は静かに朝になって行った。