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上司と部下30のお題<ロイ・マスタング>

第3章 頼みごと




最近の大佐のサボリ癖は、拍車をかけて悪くなった。
それに比例して、中尉の機嫌が悪くなる。


「なぁ、?」
「……なんでしょう?大佐殿。」
「いい加減、その他人行儀な話方なんとかならんか?私とおまえの仲だろう?」


大佐は明らかに中佐に気がある。
“かまいたくて、かまいたくてしょうがない。”
そう顔に書いてあるし、それを実行に移している。


「大佐、仕事してください。」
「君が私を名前で呼んだら喜んで。」
「……マスタング大佐、仕事してください。」


せめてもの救いは、中佐にその気がないってこと。
大佐をスルーして仕事をしてくれる。


でも、やっぱり仕事は滞るわけで…。
となると、この東方司令部に銃声が響く事になる。





ガウンッ



「ちゅっ、中尉…。」
「いい加減執務室に戻ってください。」
「あぁ、中尉…。私は今、恋と言う名の駆け引きをしているのだよ。」
「ならば私と命と言う名の駆け引きでもしますか?」


ジャキッ


「中佐…。」
「なんだ?ジャン。」


空気が凍るとはまさにこの事だ。


「…?」
「なんです?」
「なぜ少尉の事をファーストネームで呼んでいるのかな?」
「下官をどう呼ぼうと私の勝手でしょう?」


そう。
この人は下官の事はファーストネームで呼ぶのだ。
とてもフランクなのは良ーんだけど、今は間が悪い…。


「ほー。」


やべぇ…。


「少尉…。一度消し炭になるか…?」


なんでオレなんだよー!!!




















頼みごと
「中佐っ!頼みますから、大佐の事とファーストネームで呼んでくださいっ!!」




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