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上司と部下30のお題<ロイ・マスタング>

第22章 貸し出し




とは言ったものの、中佐はきっと大佐を待っているかもしれない。


そう思ったのは、最近の中佐を見ての事だ。
どこかソワソワしているし、ボーっと大佐を眺めている事が多い。


「中佐。」
「ん?あぁ、リザ…。」
「大佐の事が気になるんですか?」
「……君も単刀直入だねぇ…。」


苦笑しながらも、否定しなかった。
それどころか…。


「あぁ。すごぉ~く、気になるよ。」


そう言い切ったのだ。


「中尉ぃ~。」
「なんですか?」


その時の中佐の顔は、恋をしている顔だった。


「が一人で苦しんでいると思うと、仕事に手がつかんのだよ。」


大佐を愛しむ、優しい眼差し。


「はぁ~…。」


中佐のために、この人をお貸ししますよ。





















貸し出し
回復したら、書類の山を覚悟してください。




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