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信頼の絆【鬼滅の刃】炭治郎

第2章 絆の始まり


鬼殺隊士となって一年程たった。

今日も鴉からの指令で任務をこなしてきた。
が、珍しく右肩に一撃をくらってしまった勇姫は、鴉の案内でふらふらとした足取りで藤の花の家を目指していた。


「いたたたっ…くそっ…」 

思いの外出血量が多い様で、目が霞んできた。
肩を抑える左手も、血に染まっている。

星の呼吸は支援技が多い為、勇姫は合同任務の指令が多いのだが、隊士の人数が足らないのか今回は一人任務だった。

「まだまだ、一人じゃ、弱いってことなのかなぁ…」

勿論一人で戦える技もある。
しかしどうよ、このやられっぷり。
師匠にぶん殴られるわ。
鴉よ、頼むから師匠に報告しないでおくれ… 

落ち込みながらよろよろと歩く。


袈裟斬りをくらって、少しばかり派手に破れた紺色の羽織の袖が、するりと腕から滑り落ち、腰の辺りで絡まる。

「うわ、ちょ…歩きにくっ……ぅぁっ…」
絡まる羽織を避けようと、つい負傷した右腕を動かしてしまい、痛みの衝撃が体中を走る。

そしてそのまま勇姫は、痛みと疲労で意識を手放し、静かにパタリと道に倒れた。


鴉が、焦ったように勇姫の上で旋回していた。



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新章スタートです。
やっとかまぼこ隊と合流します(*^^*)
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