第2章 彼氏の真斗と
真「美山、今日で俺たちが付き合って半年だ。」
「そうだね、真斗くん。ちゃんと覚えてて
くれてるんだね」
そう、今日はわたしと真斗くんが付き合ってから
半年記念日だ。
真「いつも愛している、美山。
俺は彼氏として、美山をしっかり
満足させてあげられてるだろうか。」
「もちろん!真斗くんといると楽しいし、
すんごい優しくしてくれるし、
大事にされてるなって感じてるよ。」
真「そ、そうか。。それならいいのだが。。
これからもよろしく頼む。」
「うんっ♡」
真斗くんは本当に優しい。
真斗くんにとってわたしは初めての彼女みたいで、
それはすごく大切にしてくれてるのが伝わる。
出会いは大学の日本文化サークル。
最初の頃はお堅い人なのかなって思ってたけど
話していくうちに誠実で真面目な人なんだなって思った。
2人で過ごす時間が増えて、
半年前に真斗くんの方から告白されて、
付き合いだしたのだった。
サークルの集まりが終わって、
2人で帰路を歩いていた。
真「それでは、俺は今日はここで失礼する。」
「あ、うん。。それじゃ、また連絡するね」
真「あぁ。気をつけて帰ってくれ。」
そう言って真斗くんは自分の家の方へ帰っていった。
優しいんだけどな。。。
わたしには不満が1つだけあった。
彼が付き合ってから全くもって手を出してこないことだ。
えっちなんて疎か、キスも、手を繋ぐことすら
してこないのだ。
大好きな真斗くんだから、触れたいなんて
思ってるのは、わたしだけなのかな。。。
前に付き合っていた彼氏は真斗くんとは真逆で
少し強引な感じの人だったから、
手を繋いだりキスしたり、最後までだって
すぐにしてきたのに。
まぁ。。それだけ大事にされてるんだよね。
今日は半年記念日ってのもあって、
色々と期待してしまったりしてたけど。。
わたしはそんな事を思いながらも
まぁいっか、といつも通り自分も帰宅した。