第4章 T.03
「ん?まてよ」
サラダの一口めを食べているとハッとしたようにイギリスがこちらを見た。
アレ?わ、悪い事したかな私?
「お前……、“イギリス”とか“アメリカ”とか普通に聞き流してるけど、変に思わないのか?」
疑いの目がじろりと私を見る。
あーこれは………確かに…。
もう!すっかり慣れっちゃってたよ…!!
だってヘタリアはではみんな国名呼びだし、人名もあるけどやっぱ普段から国名で呼んでたからッ…!
「…イギリス、擬人化、って知ってる…?」
そろっと聞いてみた。
これを分かってくれないと説明は一段と難しくなる。
「…………………………」
しかし帰ってきたのは沈黙。
顎に手なんか当てて考えるポーズをしている。
え、知らないのかな、思い出してんのかな?
「……ちょっとお前の言いたい事分かった気がする」
まじか。
目を伏せたまま、あまり自信はなさそうに小さく言った。
「あれだろ。お前の事だから『私のいた異世界では国の擬人化があったんです!』ってとこだろ」
「まさかの全問正解です」
「やっぱりな」