第3章 T.02
「おっうえ、ええええええええ!!!おおおおおお、おふっ!?おっふぇえぇ!!」
「おおおおい!?髪も拭かないでどうしたんだお前!?」
シャワーから出てきたイギリスが奇声を発する私を見るなり驚いて叫んだが、そんなものに構っている余裕は私にはなかった。
「いいいイギリス!!すすす、すごい!!すごいよやばいよ!!」
「はあ?なんだよ、とりあえず落ち着いて話せ!あと髪を拭け!」
私はさっきイギリスが読んでいた新聞紙を手に持ったまま感動でガタガタ震えていた。
もう一度言うけど、感動でだよ!
「で?新聞がどうしたっていうんだよ?」
そんな私を面倒臭そうにイギリスは、ソファーの前に座らせて、自分はソファーに座り、わしゃわしゃとまだまだ濡れている私の髪を拭き始めた。
「あのね!?英語が!!英語が読める!!何でだろ!?何でだろう!?」
そう、英語が読めたのだ。
あの頃は、テストなんかで大変なことになっていた英語が。
スラスラと!実は英語も母国語なんじゃないかというくらいなんの違和感もなく読めていた。