第3章 T.02
それから、しょうがないイギリスは冷めた晩ご飯を食べ、私はイギリスの手をつけてないパンを主に食べた。パンまじ天使!!
レディーファーストだ!と言うイギリスに促されて先にシャワーを借りる。一応紳士なんだな、一応。
タオルは脱衣所にあったのを借り、服は何もなかったので一応着ていた服をまた着ておいた。
タオルで髪の毛をわしゃわしゃ拭きながら、リビング的な役目っぽい部屋に戻る。そこにイギリスもいた。
「イギリスさn……じゃなくて、イギリスー。シャワー借りたよー」
「おう…って、あー、服がないのか」
読んでいた新聞から顔を上げてイギリスは言った。
「うん、でもまあ大丈夫だよ」
「大丈夫ってことはねーだろ、土とかもついてるし」
そうだったのか、と自分の服を見回しパンパンと叩いてみる。あ、本当だ。まあ落ちてきたりしたしなあ。
「よし、じゃあ明日買いに行くか」
「明日!?ええ!そんな急にいいんですか!?」
はぁ!?この人は急に何を言うんだ!?国ってもんはこんなお金持ちなのか!?
「んだよ嫌なのか」
「いやそうじゃないけど」
「だから遠慮すんなって言っただろ、じゃ明日な」
そう言って立ち上がって通りすがりに私のまだ濡れている髪をポン、と撫でていった。
これは……子供扱いされている…!
撫でられた頭を押さえたまま、イギリスの歩いていった方を私は数秒ほど見つめていた。