第2章 T.01
「ええっと……全世界が平和ってわけじゃ…、…なかったですね」
この私の答えにイギリスは小さく、そうか、と呟いた。
ここの時代は少なくとも平和とは言い難い。だからこそ、平和を願う気持ちは現代よりも強いのかも。
…だとしたら…悪いことした、かな。
「つまり、お前のことをまとめると…
・異世界から来た
・異世界は2014の未来
・なんで来たかはわからない、ってとこか」
イギリスは話題を変えるように、まとめを提示した。
はあ…自分で聞いてみても胡散臭い話だな…うへえ。
「正直言って、」
「はい?」
「俺はまだお前の事を信じてない」
目を細くして睨むように私を見る。
こっちも睨み返してやる!ばーかばーか!事実なんだ信じろやコラァ………とは思っても流石に言わない。
「けど」
「けど?」
「疑ってるわけじゃない」