第2章 T.01
「あ、あの、すっげぇ不思議な話になるんですけどいいですか…」
「不思議もなにも事実を言え。事実を」
事実ねぇ………。それが気兼ねなく言えたらどれだけ楽か…!!だって空から落ちてきたって…!自分でも信じられねぇっすよ……。
でも…なんか雰囲気からして言うしかなさそうだなぁ。
イギリス自体、妖精さんとか見えちゃう不思議ちゃんだし、い、イケるんじゃないかな!?
仕方ない、と私は一息吐くと、じっとこちらを見てくるイギリスに言った。
「あの、私、異次元から来たんです」
「は?」
「異次元です。知りませんか?他にはパラレルワールドとか、平行世界とかいわれるんだけど」
「は?」
「だから、あの、異次元から…」
「………」
「で、ですから……いじげ…」
「……………………」
「……………………」
きつい。
何って、視線が!!!!!!!!