第2章 T.01
「ええっと、つまりどういう……」
「おら、俺んちで治療してやるっつってんだよ。とっとと乗れ」
そういって背中をこちらに向けてしゃがんだイギリス。
「えっ」
「何ボーッとしてんだよ乗れ」
ですよねー!
心の中で叫ぶ。ですよね、そのポーズはそうに決まってますよねー!!
「えええええ、いいですよ、そんな申し訳ない」
申し訳ないっつーか、どっちかと言うと恥ずかしいからだけどね!だって今、何才だと思ってんのよ。おんぶとか何年前かの話だぜ。
言い訳をすると、なぜかイギリスからため息が聞こえた。そして呆れたように振り向いて言った。
「だってお前立てないんだろ?なんでそうやって変なところで遠慮するかな日本人は……」
「ぐっ…」
図星を刺され、心苦しくなり顔をしかめる。
まあ…うん…事実だけど!!事実ですけど!!
その後「速く乗らないと置いていく」と脅され、私は仕方なくイギリスの背中に乗った。