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家主の憂慮で15のお題<日向ネジ>

第14章 毎日がこいつのおかげで疲れるばかりだけど




人間、ありえない状況に出くわすと、固まるらしい。


「なんだこの惨状は…?」


床には転がった酒瓶が1本、10本、20本………。
飲みすぎだろう?


その隣では、飲みつぶれました状態の見知った顔がたくさん。
おいおい。
“女の子”のお泊まり会じゃなかったのか?


こっちは寝ずに任務を遂行してきたというのに、腹が立つ…。
何よりも腹が立つのは、こいつだっ!!!


50歩譲って、アカデミーからの仲間が集まって飲み明かした事は許そう。
100歩譲って、そのまま酔いつぶれて雑魚寝してしまったことも許そう。


だがこれだけは許せん。


なんで、おまえがシカマルにくっついて寝てるんだ!!
おまえはオレの許嫁だろうが!


くそ!


惚れた弱みか?
オレだけがこんなに惚れてちゃ割が合わない。
腹が立つ!!


だが嫌いになれないんだから、本当に困ったものだ。


「あらら。ずいぶんとぐっすりねー。このルーキーたち。」
「……もう、ルーキーって年じゃないだろ…。」
「突っ込むところはそこじゃないわよ。いいの?あれ。」
「……知らん。」
「なにが“知らん”よ。ネジ、今すんごい顔してるわよ。そんな顔、には見せないでよね。」
「…わかっている。」










毎日がこいつのおかげで疲れるばかりだけど
「ホント、惚れた方が負けねー。あのネジをここまで嫉妬深くさせるはすごいわね。」
「ほっといてくれ。」







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