第3章 会いたかった人

父が部屋全体に声をかけると今まで話をしていた男性の視線が集まる。

｢せっかくだから自己紹介しようか。まずは俺からみんなからはサンジェルマン伯爵と呼ばれている｣

(えっ！？お父さんって伯爵なの！今の時代にもいるんだ！)

｢気軽にお父さんと読んでほしい｣

｢よろしくお願いします。お父さん...｣

続いてお父さんは、視線で執事の男性を示した。

｢働き者の執事はセバスチャンだよ｣

｢よろしくお願いします｣