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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第41章 壁外調査と捕獲作戦



興奮状態のハンジは早口で捕獲作戦について、いかに有意義なことでその為にずっと技巧班とも協力していたと捲し立てる。

「まず、リヴァイの班で捕獲予定の巨人の四肢を切って特殊なワイヤーでぐるぐるに巻くんだ。回復すればするほど拘束はきつくなるってわけ」

「ハンジ、その為に兵士を何人犠牲にするつもりだ」

団長としてのエルヴィンが冷静にハンジに問いかける。

しかしハンジも粘り強く説得を続ける。

「いいか、巨人捕獲する気があるならもっと具体的で人的被害がない作戦を立案しろ、話はそれからだ。そろそろ壁外調査の実施も考えている。お前の希望的観測には付き合う時間はない」

「壁外調査が近いなら一石二鳥じゃないか!これは人類にとって巨人の謎を解く第一歩になるんだ!」

静かにハンジとエルヴィンのやり取りを聞いていたが壁外調査が近いというのは初耳だ。

「少し黙ってろ、ハンジ。無謀な作戦に俺の班員を参加させねぇ」

「リヴァイまでわかってくれないのかい!どうして理解できないんだよ!」

「少し冷静になれ、ハンジ。私を納得させるだけの話を聞けるまでは捕獲作戦はなしだ」

顔を歪めて悔しそうなハンジはそれ以上は黙ってドアを力任せに閉めた。

「お前といい、ハンジといい少し入室と退室のマナーを考えてほしいものだ」

「ハッ、今更だろう」

「それもそうだな」

「ところで、壁外調査はいつ頃を予定してる?」

「早ければ1か月後を予定している。それまでにやることは山のようにあるぞ」

「うれしくねぇ話だな」

そのままドアを開け、執務室へとため息を吐きながら戻った。

※※※

「リヴァイ兵長、会議の時間です」

「兵長、各班の割り振り予定についての文書です」

「兵長、暫定予算に目を通してください」

「訓練の指導お願いします。」

壁外調査の日取りが決まると普段の業務が散歩に思えるくらいにやるべきことが増える。それは俺のすべきことで他の連中も同じだ。疲れている暇も眠る時間も食事を摂る時間も惜しい。

「それぞれ班の配備についてはこの通りだ」

班長含めての会議で持ち場を確認する。
みな真剣に班の役割、ルートの確認などを話し合っていく。

「いつも通りになるがリヴァイ班については遊撃班として動いてもらう」

「了解だ」

壁外調査まであと2週間。

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