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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第29章 暴こうとした罪の罰を知らぬ振り



眠れねえ。ここのところ毎夜聞いていた歌が睡眠薬代わりになってたのか?と思うほどに眠気が来ない。無理やりベッドに入って目を閉じるとティアナが驚いた顔がうかんだ。あれは見物だった。
アイツはクルクルと表情が変わって見てて飽きねえ。
――最近はパターンが少なかったから、余計にだ。

話せば返してくれる。歌ってくれる。適度な距離感で居てくれる。それを居心地良い。と思うのに物足りなさも感じてるのはおかしなもんだ。でもこれが、俺達だ。






ヤバイ。昼間寝過ぎた。妙な時間に目が覚めたせいもあって眠れる気がしない。これが癖になるとまずい。
元々、夜行性な自分が睡眠サイクルを崩すと朝方に戻すのは時間がかかる。2、3日の乱れで1週間はおかしくなる。仕方がない。今日はずっと起きてちゃんと夜眠れるようにしよう。
その間は曲でも書こう。ゆっくり歩いてデスクの引き出しから楽譜を出す。
こうやって出来た曲でいいものは楽団で使われる。
クルトは作曲料を支払うと言うけど趣味だから、それくらいなら兵団の方へと言ってある
目を閉じて自分の中で音を作って音を綴る。趣味とは言え、全パートの音を頭に落として書くこれは清書するまでは暗号。解読できるのは私だけ。







「今度は通るよな。」予算オーバーと却下された計画の再提出分をなんとか捻り出しエルヴィンの提示した予算内での費用に収めた。

気付いたら深夜よりも明け方に近い時間だけど、1階の部屋から灯りが洩れてる。あの部屋辺りはティアナの部屋かな。眠れなくて作曲してるのか。ティアナは 作曲料を突っぱねティアナの作曲料は兵団に支払われてる。笑顔で役に立ってるなら良かったです。なんて言う。
ちゃんと眠るように言い聞かせないと。


2、3日はあっという間に過ぎて体調も良く訓練可能と医療兵からも太鼓判を頂いた。
ハンジさんには寝付かないのがバレて注意は受けたけど。
明日からはまた、走り込みと筋トレ。体幹を鍛えるメニューになると言っていた。
一兵士として基本をやり直して前線に出れるように頑張ろう。

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