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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第28章 帰ってきた



盛り上がるお茶会に終わりを宣言したのは何故かモブリットだった。
ハンジの仕事が溜まっており時間がなかった。

「ええー、モブリットひどいよ〜まだ大丈夫だってー!」

キース団長に挨拶に行った際、当面はハンジ班所属と聞いていたティアナも、二ファも仕事に戻るとなり、自然に解散した。

ナナバ、ゲルガーも「いってらしっしゃい」と言って各々仕事へ戻る。

ティアナはすっかり鈍ってしまった体を訓練で、勘を取り戻したかったが、いきなり訓練はできずハンジの書類仕事に入った。


「うっわっ…」

以前は「あ〜またー。」と諦めの境地でハンジさんの部屋に入って何ともなかったのに。
あまりの乱雑、混沌、埃まみれな部屋に懐かしさもあって変な声がでた。

そっか、医療隊では整理整頓、清潔第一。



「なに!うっわっ…って!」

気づかれてしまった。ちょっと面倒になりそうな予感がする。

「ひどいよ!ユンカーに染まって帰って来るなんて!」

待って、ハンジさん聞きようによっては誤解を招くから、お願いします!

「そんな事ないですよ!懐かしいなぁと思ってたんです」

「嘘だぁ!そんなんじゃなかったよ、絶対ユンカー思い出したんだ!!」


厄介な事にモブリットさんはハンジさんを部屋にポイッと入れて期限切れ書類の期限延長と再提出の書類がないかを分隊長の所に確認しに行ってしまってる。

止めてくれそうな二ファはハンジさんの言葉のせいで驚き、目をパチクリさせている。

肩を捕まれ前後にガクガクと揺らされて首が痛い。誰か止めて欲しい。

「おい。外まで聞こえてうるせ、、何してる」

「聞いてくれよーリヴァイ!」

「っ!」

マズイと思った時には誤解を招く言い方で熱弁するハンジさん。

「ハンジさん!いい加減にして下さい!あなたの部屋の汚さに驚いてるんです!!」

私の大声にピタッとハンジさんは固まり、二ファはビクッとし、リヴァイは何となく察したようだった。

周りを見渡したリヴァイは鼻を手で覆ってから私を憐れそうに見る。

「クソメガネ、これはお前が悪い」

「リヴァイまで!酷すぎるよ!!」

「はしゃいでいるところ悪いが俺はエルヴィンに用があるから行く」

「!!」

助けてよ!リヴァイ!

言葉通りリヴァイはパタンとドアを閉め出ていってしまった。


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