第23章 話したい
あれから本当に温かい屋内でリヴァイは紅茶を私は甘めのミルクティーを飲んで話した。
私のミルクティーに甘ったるそうだ。とリヴァイは言った。失礼な。ミルクは眠れない夜に良いし、疲れている時は糖分は必須だ。
「俺は明日、もう今日だな。本部に戻る。あのクソメガネが騒ぐのがうぜえが」
「ハンジさんのおかげで仲直り出来たんだから、そんな風に言わないで。ハンジさん泣いちゃうよ」
ハッと鼻で笑って「そんな玉かよ」と言葉とは裏腹にほんの少し口角が上がっていた。
私の昔話やリヴァイの近況を話すには時間が足りず消灯には部屋に戻るしか無かったけど、お互いに自然と「おやすみなさい」と「ティアナ、ゆっくり休めよ」と言葉を交わしてそれぞれの部屋に向かった。
朝ごはんには何故かハンジさんはご機嫌でもりもりパンとスープ、卵のおかわりをしていた。
あっという間に本部に帰る時間が来て(外出届けも外泊許可も取ってなかったらしい)ハンジさんは見送る私に大きく手を振って、リヴァイは一度だけ振り返った。
いつの間にかユンカー班長やリシナも隣にいてどんなに彼らに心配かけたんだろう。
「さあ、これからは仕事だ、気持ちを切り替えていこう」
「ティアナ元気ないってみんな言ってたから安心させようね!」
「はい!」
爽やかな朝の始まりだ。
「リッヴァーイ、良かったね」
「隠さなくていいよ!あなた、普段の無表情に戻ってる。ティアナとはちゃんと話せたんだろ。ここまで来た甲斐があったよ。」
「うるせえな。黙って走らせろ。」
後で聞いたけど、ハンジさんは嬉しくて仕方なかったらしい。
「と、言う感じでティアナもやる気がもどったようです。」
「そうか、それは良かった。しかし、考えなければいけない時期だな」
ユンカー班長から昨日、今日の報告を受けエド院長が今後についてじっくりと思案してたなんて知らずにリハビリ棟で走り回る私をどうすべきかなんて思惑は知らないまま。
「そうか」
「うん!一時はどうなるかと思ったけどティアナはすごいね!」
「ところでハンジ、無許可外出等については始末書を提出するように」
「ええー!そんなっ!」
本部にハンジの叫びが響いた。らしい。