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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第4章 探してるものは見つかりますか?


曲がり角から、大柄なエルヴィンが小脇に書類を抱えて現れた。

リヴァイはエルヴィンの姿を確認するとイザベルに合図を促す。


エルヴィンには鳥の鳴き声がやけに近くから響いた。


真っ暗な部屋を見渡し、一見何も変わってないが、そこには微かな気配が残っていた。

予想通りだ。
彼らは無意味に大人しくしてはいない。

目的を持って動いている。
その思惑も知っているが、今は泳がしておく。
リヴァイ達の行動は想定内であり、意外でもない。

執務室のランプをつけ、持ってきた書類をデスクへ置いた。

今は自身の考案した長距離索敵陣形を用いた壁外調査と彼らの力を、変革の一翼とする事に注力する。それだけだ。


_______

星空を見上げながら、ファーランからエルヴィンの執務室からは何も出てこなかった。と言われて、イザベルは不満の声をあげているが、リヴァイは驚かなかった。

(アイツはそうそうヘマする奴じゃねぇ………)

規則だのなんだのと煩い暑苦しい兵団にいるが、あまり時間をかけたくはない。

しかし、俺達は何かと目立っている。
何か付け入る隙は………
裏をかくにはどうすべきか……


今置かれている状況を整理していると、頭の回転がいいファーランが真剣な眼差しを向けた。

「なぁ、新しい考えが浮かんだんだ。奴の近くにいる奴らが情報なり文書を持ってないかと思ってさ。俺とイザベルで近づいてみる。まずはチョロそうな女からあたる。リヴァイには…………」




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