第7章 沈黙は、語り続ける。
———ゴミ処理施設の中へと足を進めた一係。ドミネーターを前に向け、慎重に歩みを進めていた。
狡噛が建物内のホログラムにドミネーターを翳すとノイズが出た。その手を奥へやると、どうやら空間があるらしい。狡噛は皆へと合図をし合流する。その先へ進むと、突然明かりがついて中央にある”作品”が露わになる。それを見た常守は手で口を押さた。
———青い薔薇が積もった地面。向かい合わせになって体を密着させられ蔦で巻かれている。その二人には首から上がない。大きな円を描く蔦の先端には、”彼女達”の顔が———。
その死体に狡噛は、鋭い眼差しを向けた。