第4章 急斜面(伊黒小芭内)＊

胸の愛撫が止まる。
「…胸だけでこんなに蕩けて…
　まだ先があるって言うのに大丈夫か？」
伊黒さんはふっと私に微笑む。
余裕な表情の伊黒さん。
私には全然余裕なんてないのに…
彼の手が私の下半身に触れてくる。
…自分でもハッキリ分かるくらい
濡れている。
触ってほしい…でも恥ずかしい…
『………』
「…そんな太ももを擦り合わせて
　どうした？
　何かしてほしいのか？」
少し意地悪な顔で伊黒さんが聞いてくる。

…言えるわけないじゃん。
でももう我慢できないのも事実。
かなり…苦しい。
乱暴に…荒々しくむちゃくちゃに
してほしい。
私は恥ずかしいのを堪えて
彼にお願いする。

『…っお願…い…しま…すっ…
　私を……めちゃくちゃに…
　してくださ…ぃっ……！』