第3章 照れかくし(時透無一郎)*
「…ねぇ考え事してるの?
この状況でまだそんな余裕あるんだね。
僕も舐められたもんだ…
じゃあこんなことされても
平気でいられるかな…?」
そう言って霞柱は私の首を
ちゅぅっと吸った。
『ひゃあっ…?!』
私は突然で初めてのことに驚いて
変な声をだしてしまった。
『ちょっと…!何してるんですか!』
「何って…僕のモノっていう
印をつけてるだけだよ?
じゃないと飛鳥、他の人のところ
行っちゃうでしょ?
さっきの冨岡さんのときみたくさ。」
『待ってください…
本当に何言ってるのか分からないです…
どうしたんですか、霞柱…』
戸惑う私に彼は更に続ける。
「…ねぇ。名前で呼んでよ。」
『?!』
この人は次から次と何を言ってるんだ。