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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第15章 無口な狼(冨岡義勇)*




『あ、冨岡!
 この資料まとめてくれたの冨岡だよね?
 私の仕事なのにごめん、ありがとう…』
「…別に。昨日暇だったし。
 東雲最近顔ヤバいからさ。」
『…(怒)…』
彼は冨岡義勇。
飛鳥とは同期。
無愛想だが周りをよく見ており要領よく仕事をスムーズにこなす、いわゆる'デキる男'だ。
それに加えて非常に綺麗な顔立ちをしておりスタイルも良いためかなりモテている。
よく告白もされるが毎回振っているそう。

「ねー飛鳥、また今朝も冨岡と話してたでしょ〜
 女の子たち凄い睨んでたよ〜」
彼女は飛鳥の同期でもあり友人の璃花子。
『仕事手伝ってくれたからお礼言ってただけだよ!
 それくらいで睨まれてたらたまったもんじゃない…!』
「また仕事やってくれたの?」
『昨日暇だったみたいでさ。
 …あと、私の顔がヤバいからだって…怒』
「昨日?
 昨日冨岡会議があったりアポの約束あったり忙しかったと思うけど…」
『え、そうなの?…ってごめん!
 崇史と約束してたんだった!
 この埋め合わせはまたする!!』
飛鳥は急いで支度をして恋人である崇史の元へと急いだ。


「飛鳥、ごめん。
 他に好きな人ができた。」
崇史とは付き合って3年。
飛鳥はもう27歳だし、そろそろ結婚を考えていたのだが恋人から出た言葉は信じられないものだった。
『えーっと…つまり別れよう、ってこと…?』
「本当にごめん!
 飛鳥は一人でも生きていけるけど彼女は守ってあげないと駄目なんだ…」
あーこいつ二股してたんだな、と飛鳥は意外と冷静だった。
『…分かったよ。』
一人でも生きていけるってなんだよ、と飛鳥は苦笑した。

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