第2章 変わりなんかじゃない(伊黒小芭内) *
「…体調はどう…?」
『うん、だいぶ良くなったよ!』
「…飛鳥ちゃんは…大丈夫…?
その…蜜璃ちゃんと凄く仲良かったから…」
『…大丈夫…ではないかな…
でも、私がいつまでもうじうじしてたら
師範に怒られそうだから…
少しずつ前に進むようにしてるよ。
…それに…伊黒さんの方が辛いはずだから…』
「…両思い…だったもんね…
でも飛鳥ちゃんも伊黒さんのこと…」
コンコンコン…
「飛鳥さん、具合は…あっ、
禰豆子さん来てたんですねっ」
「あおいちゃん久しぶり〜」
「元気そうで良かったです!
飛鳥さんはどうですか??」
『傷もだいぶ良くなってきたし、
痛みもなくなってきてるよー』
「よかったー!
でも無理は駄目ですよ、少しずつ
動いてくださいね!」
『はーい!』
そう言ってあおいちゃんは部屋から
出て行った。
「…じゃあ私もそろそろ帰ろうかな。
今度お兄ちゃんも誘ってご飯行こうね!
何かあったらなんでも相談してね!」
『うん、ありがとうー!!』