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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第13章 恋愛事情(時透無一郎)




「え、本当に大丈夫ですか!?」
『うん、安心して腰が抜けただけだから…
 見苦しいところ見せちゃってごめんね…!
 もう大丈夫だから!
 本当にありがとう!!』
飛鳥は向きを変えゆっくり立ち上がる。
そして歩き始めようとしたとき無一郎は飛鳥の手首を掴んだ。
「東雲さんっ…」
『どうしたの、時透くん?』
少し驚いたようだが普段と変わらない感じで話し掛ける飛鳥。
「あの…僕に東雲さんのこと守らせてもらえませんか?」
『え…?』
飛鳥は何を言われてるのか理解できずポカーンとしている。

「急にすみません…
 まだ出逢って半年ですが僕はあなたの人柄や笑顔に惹かれていました。
 今まで出会ってきた女性は下心があったというか…
 完全に見た目だけで近づいてきていたんですが東雲さんは違いました。
 他の男性社員との態度と変わらず接してくれました。
 このブルーの瞳や髪の毛も綺麗だと褒めてくれました。
 …東雲さんといると心が落ち着くんです。」
『時透くん…ありがとう!
 そう言ってもらえて嬉しいんだけど…
 私みたいな奴が時透くんとお付き合いするなんて、そんなおこがましいことできないよ…
 もっと素敵な女性の方がお似合いだと思うよ!』
飛鳥は言葉を選びながら思っていることを伝える。

「…僕は、貴女が好きです。
 貴女を守りたい。
 貴女のことをもっと知りたい。
 最初は友達からで構いません。
 僕と付き合ってくれませんか…?」
『っ……』
飛鳥は真剣に目を見て話す無一郎に一瞬ときめいた。
さっき助けてくれたことを思い出し
ーこの子なら、もしかしたら…ー
『…私も、時透くんのこと知りたいー…
 よろしくお願いします…』

こうして2人の交際が始まった。












(終)

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