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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第13章 恋愛事情(時透無一郎)




「胡蝶、いいか。」
会社に戻り倉庫で資料を整理していたしのぶに声を掛ける義勇。
「冨岡さん…飛鳥さん?!
 どうしたの、こんなに震えて…
 顔色も凄く悪いじゃない…」
「…柿下が…来たんだ。
 俺たちが留守だったから東雲が対応していたんだ。」
「あいつ…!
 飛鳥さん、本当にごめんね…
 冨岡さん、飛鳥さんのことは私に任せてあなたは戻って。」
「あぁ…すまない。頼んだ。」
しのぶに任せ義勇は戻っていった。

「飛鳥さん…あいつに何かされなかった?
 何も言われなかった?」
『…うん、大丈夫。
 ごめんね、あれから2年も経つのに…
 まさかまた会うなんて…』
「…あのクズ男、、
 もう絶対来させないようにするから…!
 今日はもう帰っていいよ!」
『いや、でもまだ仕事が…!!』
「そんなのいい。
 仕事より飛鳥さんの身体の方が大切だから。」
『…しのぶちゃん、ごめんね。
 ありがとう…』
飛鳥はしのぶの言葉に甘え、早退させてもらうことにした。

「…あいつ、絶対許さないんだから…」
「胡蝶さん、あの…東雲さんは?」
「あ、飛鳥さんはちょっと体調悪くなって早退したよ。
 何か用あった?」
「そうなんですか?
 いえ、大したことではないので…」
しのぶは無一郎を引き止める。
「…時透くん、もし飛鳥さんに何かあったら助けてあげて。」
「え…、…分かりました。」
しのぶの真剣な表情を見て何か感じた無一郎。

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