第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*
『それに、なんなの、散々私のこと無視してさ!
話しかけても会っても避けてきて…
今更何幼馴染面してるの?
私が辛いとき突き放してさ…!!
私のことが心配?ふざけないでよ!
私だってもう21歳だし何かあっても自己責任ってことくらい分かってる!
幸せになりたいの!
私はあの人と結婚するかもしれないの!
もう放っといてよ!!!』
「………」
杏寿郎は黙って飛鳥の話しを聞いていた。
『もう…どいてよ…
私たちは今までの関係じゃいられないんだから…』
杏寿郎から目を逸らす飛鳥。
「…言いたいことはそれだけか?」
こくん…と飛鳥は頷く。
「そうか…」
杏寿郎は一言呟いたあと飛鳥を起こす。
『杏寿………!?』
そして飛鳥の後頭部を自分に寄せ口づけをするのだった。
『んんんんんんんっ!!』
飛鳥の頭はその状況に追いついてこれず口づけを受け入れるしかなかった。
その口づけは深いものへと変わった…