第10章 赤いキク(時透無一郎)*
飛鳥は無一郎に抱きつく。
『今度は…私に時透くんを追わせてください…』
そう言う飛鳥の顔は真っ赤だ。
「…名前?」
『ん?』
「飛鳥、昔からずっと僕以外の人は名前で呼ぶくせに僕のことは呼んでくれなかったよね。」
『ご…ごめ、、、』
「だからこれからはずっと名前を呼んで。」
『それって…』
「…両思いなら、離れる意味ないよね。
ずっと一緒にいてよ、飛鳥。」
『うんっ…!!
無一郎くん…好きだよ…大好き!』
「僕もだよ…飛鳥、愛してる。」
2人は抱き合い、口づけを交わした。