第9章 黄色いヒヤシンス(時透無一郎)
『…そういうこと…』
「私は飛鳥ちゃんのことも大好きなの。
だから飛鳥を悲しませたくないの…」
『蜜璃さん…』
蜜璃は涙を流しながら訴えている。
『…本当に申し訳ないんですけど…
みなさん誤解しています…
まず炭治郎の言う匂いですけど…
確かに2人の結婚を聞いてから私は元気なかったかもしれません。
でもそれは伊黒さんのことが好きだから、ではなくお2人と食事したり買い物したり…
そういうことができなくなってしまうと思ったからです。
私は2人のことが好きだから、嬉しい反面少し寂しいなと感じてしまいました…
ごめんなさい…
でも、2人の結婚は本当に嬉しく思ってます!』
「…つまり飛鳥さんは伊黒さんに恋心はないと…」
『尊敬はしていますが、恋心は全くありません!』
はっきり答える飛鳥。
「…おい、竈門。
貴様…危うく俺たちの結婚がなくなるところだったぞ…」
「い…伊黒さん…すみません…」
炭治郎はネチネチ小芭内に怒られた。