第9章 黄色いヒヤシンス(時透無一郎)
「飛鳥ちゃんの気持ち知っちゃったからには私伊黒さんと結婚なんてできないわ!」
「甘露寺…ちょっと落ち着いてくれ…!」
「そうですよ、甘露寺さん!
貴女も伊黒さんのこと好きなんでしょう?
仮に飛鳥さんが伊黒さんのこと好きだとして、でも彼が選んだのは甘露寺さんなんですから…」
「でもねしのぶちゃん!
飛鳥ちゃんは私たちの命の恩人なの。
彼女がいなかったら私たちはみんな死んでたわ!
勿論伊黒さんのことも大好きだし大切よ!
でも同じくらい飛鳥ちゃんも大好きなの…
そんな飛鳥ちゃんの悲しむ顔見たくないの…」
「甘露寺さん…」
「甘露寺…」
『蜜璃さん、、、』
っていやいやいやいや!ちょっと待って!
なんでこんなことになってるの?
なんで私が伊黒さんのこと好きってなってるの?
意味不明なんですけど!!!
『ちょっ…ちょっと待ってください!』
飛鳥は話しに割り込んだ。