第8章 キレイナモノ(時透無一郎)*
〜2ヶ月後〜
『無一郎さん!
ふろふき大根作ってきました!』
「あ、ありがと…」
『いつも鬼狩りお疲れ様です。
そしてありがとうございます!』
「うん…」
『あ……』
飛鳥は無一郎の顔を見ながら近づく。
「え…なに…?」
『…また綺麗な顔に傷ができてる…』
無一郎の頬に手をあて、不満そうに言う飛鳥。
「…し、仕方ないよ…
鬼殺隊は怪我してなんぼの世界だから」
『でも、無一郎さんの顔に
傷ができるのなんて嫌です…』
「おー、飛鳥!また来たのか!
お前たち派手に仲良しだな!
時透、女に興味ないかと思ってたけど
お前もやっぱり健全な男か!」
がはははと派手に笑う宇髄。
『こんにちは、宇髄さん!
もー、
下品なこと言うの止めてください!
無一郎さんは私を助けてくれた
命の恩人なんですから
尽くすのは当たり前です!
それに年だって5つも離れてるから
そういうのはないですよー!』
「はっそうだったな!悪い悪い」
宇髄は飛鳥の頭をポンポンして去って行った。