第7章 きっかけ(冨岡義勇)
「飛鳥、明日放課後迎えに行く。」
『へっ……?』
「駅前に新しい和食屋ができたんだ。
俺の連れ…と言っても年上だが
夫婦でやってる店でな。
奢ってやるから飯食いに行くぞ。
錆兎の兄の俺なら安心だろ?」
『え、あ…は、はい…』
「よし、決まりだ。
真菰さん、錆兎のことよろしくな。
それじゃ飛鳥、また明日。」
『はい…!送ってくれて
ありがとうございました…!!』
義勇の後ろ姿を見つめる3人。
「飛鳥…兄貴のこと
いつから知ってたんだ?」
『今日が初対面だよ……』
「兄貴が女子を誘うなんて…
俺初めて見たかも。」
「それにしても、お兄さん
錆兎に似てなかったねー…
かなり落ち着いてるというか…
大人の色気が、、、
飛鳥のこと気に入ったんだろうね!
明日頑張ってね♩」
『頑張るって…ただご飯
行くだけだよっ、、、!』
「顔赤くなってるよー!!」
「兄貴、ちょっと無愛想だけど
いい奴だからよ!
頼むな、飛鳥!」
『だから、まだそんな展開じゃないって!』
このとき不思議と飛鳥は笑顔でいられた。