第1章 この気持ち (時透無一郎) *
〜1ヶ月後〜
「よし、今日はここまでだ。
しっかり食事を摂って休息をとること。
いいな?」
「『はい!ありがとうございました!!』」
あれから2週間近く休んだ私は
傷も身体の調子もすっかり良くなり、
胡蝶さんの許可も出たことにより
先週から師範の稽古に参加することになった。
「東雲!」
『師範!お疲れ様です!』
「ああ。…本当にいいんだな…?」
『はい、お願いします。
これで、終わりにしたいんです。』
「…分かった。」
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『…すみません、お待たせしてしまって…』
「…うん。」
そこで待っていたのは…『霞柱様…』