第6章 傷口に砂糖を(伊黒小芭内)*
『伊黒先輩…!好きですっ…!
付き合ってください!!』
「…あぁ。」
東雲飛鳥、高校2年生。
このたび1年間ずっと片思いしてた先輩とお付き合いすることになりました!
伊黒先輩は私の1つ上で弓道部のエース。
オッドアイで端麗な顔をしている。
168cmで細身という華奢な身体だけどそれを全く感じさせないオーラがある。
クールで無愛想だけど、かなりモテる。
一方私は160cmで60kgという、おデブ体型。
部活はやっていない。
1年のときに見た、放課後に1人練習をしている先輩があまりにも綺麗で…
一目惚れだった。
先輩の周りにはいつも綺麗な人たちがいたけど恋愛の噂は全くなかった。
だから私は不思議で仕方なかった。
どうして私なんかの告白をOKしてくれたのか…
夢かと思ったけど
「おい、帰るぞ。」
どうやら現実みたい。。。