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手のひらの虹 【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第14章 貴方の熱 《主人公目線》


津軽さんが、シャワーを浴びてる音がする。


わたしは、津軽さんのベットの中で、今日の事、そして、今までのわたし達の間で起きた色々な、出来事を思い出していた。

初めて津軽班に配属された頃、津軽さんが、大嫌いだった。
公安学校の教官達が、恋しくて仕方なかった。
それでも、津軽さんと一緒に捜査に行く度に、津軽さんに惹かれて行った。
一度は、また大嫌いにもなった。
それでも、色々あって、津軽さんを嫌いになれずにいた。
ずっと、片想いでいいと思った。
でも、津軽さんと両思いになれた。
その後は、津軽さんのハニトラに、わたしの潜入捜査。
国家を守るわたし達公安刑事には、ゆっくりした時間など無いに等しい。
だったら、今しかないような気がした。



バスルームの扉が開く音がした。



津軽さんが、寝室に入って来た。





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