第11章 三度目のあの公園 《主人公目線》
そして、その頃、国会議員に過ぎなかった大野に、新垣との、資金の繋がりを暴かれた。
木内は、大野に辞任に追い込まれ、その後、財務大臣に大野が就任。
その頃から、新垣と木内は、大野の殺害計画を練り始めたらしい。
殺害後は、新垣は、国外へ逃亡予定だった。
現財務大臣の大野については、就任後、政界で黒い噂が耐えない。
逮捕されるのも、時間の問題だと、津軽さんが言った。
「ウサちゃん、せっかく久しぶりの津軽さんとのデートなのに、何考えてるの?」
わたしが、事件を思い出しながら歩いていると、津軽さんが、わたしの鼻を、ぎゅっと摘んで言った。
「いひゃいです!」
津軽さんは、ゲラゲラ笑いながらわたしを見ている。
だけども、わたしの手を繋いでる指先は、わたしの手の甲を優しく撫でている。
「津軽さん、わたし本当に 、津軽さんに、二回も命を助けられた事感謝してます」
わたしは、津軽さんの目を見てはっきり言った。
「津軽さんは、いつだって、カッコイイからさ」
「それ、自分で言います?」
「ウサちゃんが、言わないからだろ?」
わたしが口ごもっていると、津軽さんは、わたしを抱きしめて、わたしの肩に顎を乗せた。
「ウサギの匂いがする」
そう言って、わたしの首筋にチュッチュとキスをした。
「ひゃっ!!!」
「ウサちゃん、明日さ、公安課にさ、行くの楽しみだね」
「事件が、解決したからですよね?」
「ウーサちゃん、俺達のキス現場さ、防犯カメラに映像としてしっかり写ってるって、透くん言ってたよ」
!!!!!
「どうしようかね。ウーサちゃん」