第9章 潜入捜査〈主人公目線〉
【愛の下僕会】の教祖 新垣と木内元財務大臣木内は、出身が、同じ福岡だった。
経歴を追って行くと、大学で二人共、東京に出ている。
年齢は、新垣が、58歳で、木内元財務大臣は、年齢56歳である。
もしかして、新垣と木内元財務大臣は、福岡か、東京かで、接点が、あったのでは、ないかと思った。
新垣の高校の出身校は、T高校だ。
木内元財務大臣もT高校だ。
二人は、共に同じ野球部だった。
【愛の下僕会】の教祖 新垣と 元財務大臣の木内は、
高校では、先輩後輩の仲。
そして、同じ東京に大学で上京している。
二人の繋がりは、かなり深い、そして、二人が、東京で再会したと仮定する。
調べれば調べれる程、木内元財務大臣が新垣との関係性が深く繋がって行く。
潜入捜査は、五日後。
教祖に、アプローチするとしたら、T高校の卒業生としてアプローチ出来ないだろうか.......。
そして、野球部のマネージャーとして。
わたしは、大まかな、野球のルールは、知っていた。
マネージャーとしてならば、教祖もハニトラとは、違う目線で
わたしを見てくれるかもしれない。
もしかして?
現大臣の大野は......。
と思って、経歴を調べた。
彼も、同じ野球部所属。
高校は、佐賀県の進学高だった。
教祖の新垣、元財務大臣の木内、そして、現大臣の大野は、
みんな、高校の野球部。
現大臣の大野は、元財務大臣木内と同じ56歳。
この三人にまた、新たな共通点を見出した。
わたしは、公安課の資料室へ向かった。
公安課に資料を抱えて戻って来ると、
津軽さんと百瀬さんが、公安課に戻っていた。
わたしは、教祖新垣と元財務大臣の木内、そして、現大臣大野の関係性について、津軽さんに報告した。
津軽さんが言った。
「ウサちゃん、俺にタバスコココア入れて来て」
「はい!」
久しぶりに、津軽さんが、わたしをウサちゃんと呼んでくれた!
わたしは、給湯室で、タバスコココアを入れながら考えた。
(やっぱり、わたし津軽さんを諦めたくない!!この捜査が、無事に終わって、教祖の逮捕とテロの阻止が出来たら、津軽さんに
もう一度、気持ちを伝えてみよう!)
そう心に決めると、捜査で、もっと、もっと、頑張りたいって強く思える。
(津軽さん!わたし 津軽班の一員として、公安刑事として必ず潜入捜査成功させて見せます!)