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暁の契りと桃色の在り処 ー音ー

第12章 点と線


『行ってくる。を頼む。』

『御武運を。』

『何かあればすぐに三成に言えよ?』

『はい。』

『帰ったら旨いもの食わしてやるからな。』

『様とお待ちしています。』

三人はに視線を向け微笑むと、城門へ向かった。





颯爽と三人が愛馬に跨がる。

『三成、あとを頼む。』

『はい、お任せを。』

『家康、を任せた。佐助、警護頼む。』

『はい。』

『お気をつけて。』

秀吉と政宗が、家康と佐助に声をかけた。

『あれ、家康公。光秀公は?』

『もう先に行ってる。』

『流石ですね。』



『皆、此度は、命をかけるような戦ではない。
必ず皆で戻る!よいな。』

『おう!』


信長の一言を合図に、三隊は勢い良く動き出した。
残る三人は、最後の一兵の後ろ姿が見えなくなるまで、見送ると踵を返す。

『…へんな居残り。』

『なんだか不思議ですね。』

『三成。』

『はい。なんでしょう、家康様。』

『癪だけどさ、あんたが城守を任せられてる。頼むよ。俺は補佐はするけど、で手一杯。』

『畏まりました。』

『家康公が三成公の補佐が出来るように、俺も頑張ります。』

『ま、俺達も正念場だ。やるならしっかり勤め上げるまで。』

家康は、誰よりも先に城へ戻る。

『お待ちください!』

二人はその姿を追いかけた。






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