• テキストサイズ

ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆


ーーその頃。


「Oooおウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッ!!!!!じぇい・けええええぃぃぃイイイイッッッJ・Kええええええええええええええええええ」

「……….........................................]

華夜は、騒音問題になりそうなくくに注意するのもとっくに忘れ、鎖を前に、
あごに親指と人差し指を当てた。

ーーーあたしたちも、蔓延した白いモヤが引いた後、くくもそこにいて、居ても立ってもいられなくなって2人で立ち入り禁止区域に入った。ーーけど、そこには1人用のテーブルとその上の縦に長い花瓶、そして白と黒を基調とした、やけに洒落てるこの空間だけ。 あの白いモヤ…何だ?

考え込むけど、…わからない。でも、あの子がここへ入った瞬間、白いもやが一瞬にして広がった。という事は、やはり、ここの鎖に入れば、あの子と同じ何かが起こるはず。ーーその何かは、こんなに探しても鈴ちゃん見つからないから、”非現実的な事”、なのだと直感で思った。

そういえば、鈴ちゃん、と声をあげたとき、何か、若い男の声がした…気がしーーー。

「いやっ……...........!?」

ハッとして、くくの方を見る美女。くくは、わざとらしくと言って良いほど、震えながら悲鳴のように、jkjkと叫んでいた。

「どうしようくくくん!!あの子、不法侵入者とかにーーーーーー」

さらわれ、と口をパクパクさせたら、くくは、‥ふいにニコッと無味乾燥な笑顔を華夜に向けた。美女は目を見開く。

「そoooれッはッナイよ!jkが消えたトコ目撃した!!」

ささやき声に、華夜は血の気が引いた。

「..き...え.......]

思わず、床に座り込んでしまった。その消えた、は、文字通り消えた、という事なのだろう。その場から、鈴ちゃんの姿が、なくなった…。

「どうすれば…いいの」

あの子の手の温もりを感じていた腕は、‥守りきる事が出来なかった腕。その腕は、冷え切って、麻痺したように動かせない。っ‥

その刹那、華夜の脳裏をよぎったのは、あの子が、なにやら興奮して頬を紅潮させた顔、2人で、多分同じくらい幸せに笑っていた、事。ーーーその出来事が、今とその時の距離が、遠い昔どころか前世のように、終わりがないように感じられてーーーーー…
/ 165ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp