第4章 大魔お..法使いナタリン☆
…み、なさ…………っ!!
できなかった。いなくするなんて、脳の奥の奥のそのまた奥の、果てしないとこ
ろまで、追いかけてくるどころか、もう染み付いててーー…
「ふうう…」
深呼吸。
. . .
‥危なかった。また、なった...
ーー冷静に...!
蝋燭の、今にも消えそうに揺らぐ炎を睨み、胸に手を当て、またふうう...と深呼吸。
少し落ち着いてきたけど、余計に、華夜さんに、..またひっつきたくなった。
ーーーううんっっ私は一人なんだ...というか、一人でもしっかりしなきゃ!!
理科子ちゃんのように、しっかりと。..と、ふいにくくさんとい、一緒にお風呂に入った事ーー..ボボボボボオンッ!!!!!と一気にドキバクドキ!!!心臓が皮膚突き破っちゃて出そうじゃなくてもうゲットアウチーーっじゃなくて!!
私は暗闇におびえつつ、自分を抱きしめながら、トトトトトトトト進み始めた。
く..くくさんとかだって、本当に、怖い時でも、きっとしっかりする。…きっと、葉太郎くんだってっ!私と同じくらい、いやそれ以上に怖がりかもしれないけど、きっと、なんだかんだ怖がって、私のこと守って...
そこで、私は手をアゴに当てた。
考えよう。さっきの部屋が、ヒント...。頭脳戦?
でも、私はある時期ふと1+1ってどうして1+1なんだろう...逆に答え分かんなくなるよね...と今考えれば哲学にももはや何にもなんなさそうな事を、授業も聞かず真剣に悩んでたなあっていうくらいの脳みそつるんつるんさなのだ! ! !
顔が冷や汗の雫でビッシリになって、あれ、あの部屋がヒントって会話以外何も覚えてな‥いや要点をしっかりバキバキに覚えるタイプなんですう~!!!「お前は変なとこだけ正解する。」って校長先生に言われたのはまた別のお話ですう~!!!
トニもカクニも焦っていた。
思い出せ...なんて言ってた?..ううん、でもそんな重要な事言ってなかった気が...
「は、早くしなきゃあああ..」
と、いつの間にか立ち止まって私は頭をかきむしっていた。
と、とりあえず、脳は一応あるし、1部屋1部屋見ていくしかない…急げっ!!