第4章 大魔お..法使いナタリン☆
この時、男達は思った。
「じゃあ引こおおおッッッ!!!」
(神様この先全てのことにおいて不幸になってもいいので鈴ちゃんとペアをーー!)
(なんだこの熱い気持ちはッッ!?山田とペアにーーッッイヤなんでオレこんなこと考えて)
(山田鈴ちゃんーー友達になりたいからこの子とペアをーー!!)
一斉にクジを引き始めた刹那、な、何か、スウさんと菜太郎以外、皆さん顔がこわい..!!
(何か....この屋敷から...嫌な.......感じがする.........山田さん達....大丈夫.....かな.........)
皆さんスティックを取り出した後、すぐ裏返してジッ。その絶景に圧倒されつつ、自分もスティックを裏返す。
「1だ」
その瞬間、歓喜の叫びを上げたのは、
「えっ!?」
華夜さんだった!えっ、あれっ、なんか..
「きゃーっ!よろしく鈴ちゃんっ!!」
嬉しい!!理科子ちゃんと偶然ペアになった気持ちだ..!!
華夜さんは私の手をギューッと握った。私も嬉しくて、つい同じくらいギューッと握り返してしまった。
「は、はい..っ!よろしくお願いします!!」
惨敗の男2人。肩を落としていたが、こいつとあの娘がペアじゃなかったし、女の子同士だし、何よりこの子が喜んでいるので良いじゃないか...と顔を合わせ、お互い慰めるように小さく笑った。
女の子同士だしもっと安心!!怖い時ひっついていいのかな..なんて!
「は..いや、菜太郎何番?」