第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「第38回ッッッヤラぁセお化け屋敷をカイサイいたしもすッッッ!!!」
そ、その通りなんだけど、や、やらぁせ..。
「声が大きい趣旨本当に分かってるかちなみに言えば37回もやってない」
は、隼人さっ!?ズケズケと蔑みの鋭い眼光に捉えられているであろうくくさんは若干内股っぽくなってはぁはぁはぁ...ッッッと興奮。変態ィ..
..本当に、良いのかな。
「やだぁ楽しそう!演技力が試されていくんだ!」
と、本当に楽しみそうな華夜さんも手を叩いて立ち上がった。くくさんが華夜さんにグットの指を贈る。
華夜さんも淀みなく賛成ぃ!?
どうしよう、やらせお化け屋敷なんてお化け屋敷好きな人にとっては楽しみ半減どころか全滅しそうだけど..。
「..み...んな.......が.....い...る.....................」
私はその声にすぐ反応し、振り返った。
「スウさん..!」
カーッと顔が赤くなってしまった。私の斜め後ろに、スウさんが来てくれた。
な、なんというか、お化け屋敷でこの言葉を聞けるとは思ってなかったから、心に沁みるんだけど自分の情けなさが恥ずかし恥ずかしこにゃろな気分だ。
「.....負担...の...大き...さ.....は......関係...無...い.....よ...................」
え!?
まるで、心を読まれたような気がした。
「..彼..も.....きっ..と........そう...思っ...て...る...........」
スウさんは、菜太郎の方を向いた。くくさんが描いたらしいお化け屋敷の図をチェックしていた。
菜太郎も、私の苦手の事を考えてくれているなんて..
スウさんは、相変わらず無表情だけど、こんなに、こんなに優しい..
「...ねぇ、俺も上手く言葉に出来ないんだけど、スウと全く同じだよ」
と、隼人さんも、私にとって嬉しい事を言ってくれた。
「あの、..本当に大丈夫ですか?」
こんな事、とはもう言わなかった。だけど私はおずおずとしていた。
隼人さんは、それを上回る声音で、普通の事のように言った。
「勿論だよっ!」